なっこが診断された頃・・・

なっこ2歳で自閉症と診断された時に、

主人がこれを印刷をして 私に渡してくれました。

 

 「今は、喪中だって・・・」と言いながら・・・



初めてわが子の自閉症の診断を受けたお父さん、お母さんへ

                                                                                       カイパパ
 私は4歳の男の子(知的障害を伴う自閉症)の父親です。

わが子は2歳4ヶ月のときに、自閉症の診断を受けました。

 

そのときの気持ちは、いくら時間が経って努力して事実を

受けとめてきたとしても、文章で表現しきれるものではあ

りません。私もまだ小さい子どもをかかえて、日々の悩み

や憂いの中にいます。ですから、「アドバイス」書けない

のですが、私が苦しかったときに(今も)大切にしてきた

言葉を紹介します。


★1「今は喪中だから」
診断の告知を受けたときに、私たちは混乱し深い悲しみに

落ち込み、おぼれてしまいそうになってしまいました。そ

の感情は、将来に対する不安と喪失感だったと思います。

「しっかりしなくちゃ」と思うのだけど、ふとした瞬間に

涙がこぼれてしまい、仕事が手につかないくらいでした。

また、妻の落ち込みも激しくとても心配でした。
そんなときに、妻が言った言葉――「今は喪中だから悲し

いだけ」。この言葉の意味は、「今は喪中だから悲しむだ

け悲しむ。でも時間が経って喪があければ大丈夫だから」

という前向きな意味が込められていると思いました。
「悲しいときはがんばらないでいいよ」と伝えたいです。

悲しいときは悲しみにくれたらいいんです。仕事だって、

休めばいい。子どもの障害は、それくらい重く大事なこと

なんですから。
 

★2「全ては日常になっていく」(日常の復元力)
一番つらい時期に、つぶやいていた言葉です。「全ては日

常になっていく」この言葉は、恋愛などドラマチックな出

来事もすぐに慣れて日常の退屈なものになってしまうとい

うような意味で使われることが多いと思います。
 

しかし、私はこの言葉は、強い「日常の復元力」を表現し

ていると思いました。つまり、どれだけ大きな悲しみがあ

ったとしても、腹は減るし、トイレにも行くし、夜は眠く

なる。自分がどんな気持ちでいても世界は回り続ける…。

 

永久に「悲劇の主人公」ではいられないんですね。いつの

間にか、子どもの障害が所与のこと(初めから与えられた

もの)と、自分自身の体と心がなじんでいくんです。

 

今、悲しみのさなかにいるあなたには信じられないかもし

れません。しかし、真実です。それくらい「日常」は強く

て、私たちの生きる力も強いんです。「全ては日常になる」

覚えておいていい言葉だと思います。
 

★3「診断の前後で、わが子が別人になったわけではない」
考えてみてください。私たち、親は障害の確定診断を受け

て、悲しいけれど、わが子はどうでしょうか? 診断の前後

で、わが子が変わったわけではありません。診断によって、

自閉症になったのではないのですから。
そうだとしたら、一度冷静になって少し引いてわが子を眺

めてみてください。より可愛く、いとおしく思えてきませ

んか。
ハンディがあることは、生きづらく、大変なことが多いで

す。一番不利な立場に置かれているのは本人です。普通の

子が1回で覚えることを、わが子は100回1000回や

っても覚えられないかもしれない。
でも、「それがどうした」と私は思います。できなくても

いい。この子なりのペースでやっていけばいい。足りない

ところは、支援してあげればよい。
きっと、そんな気持ちに変わっていくと思います。

 

自閉症とわかったことは、わが子を理解するためにとって

も幸運なことです。なぜなら、障害特性を理解することで、

これまで「育てにくく」感じていた理由がはっきりして、

どうすればわが子にとって、わかりやすく、すごしやすく

できるかの工夫ができるからです。
超個性的なわが子が、最高の宝物だと心の底から思える日

がきっと来ます。
 

★4「子育てを夫婦だけでかかえこまないで」
この言葉は、私の高校時代からの恩師からかけていただき

ました。
多くの場合、障害がわかってから、そのことを誰にも話せ

ず、夫婦だけでかかえこんでしまいがちです。私たちもそ

うでした。「自分の親・兄弟にどうやって伝えたらいいの

か」とても悩みました。どのように伝えるかについては、

それぞれの関係によってさまざまですから一概には言えま

せん。数ヶ月・数年かかることもよくあります。言えない

のはあなただけではありません。そのことは知っておいて

ください。
けれども、夫婦だけでかかえこんでいると「破綻」が来る

おそれがあります。なぜなら、この子たちはとても「育て

るのが大変な」子どもたちだからです。夫婦だけでは負担

が重過ぎて、支えきれないのです。
だから、いつの日か「カミングアウト」して、外に出て行

きましょう。
今はまだわからないかもしれないけれど、世の中には、本

当に「この子たちの助けになりたい」と心から思っている

人たちがたくさんいるのです。
障害のあるなしに関わらず、子どもは「社会が育てるもの」

です。
だから、自分の両親、友達、同じ立場の親仲間たち、療育

者、お医者さん、ボランティアさんなどなど、みんなが力

を持ち寄ってこの子たち(そして私たち親たち)のしあわ

せを実現できたらいいですよね。
 

★5「他人の偏見には鈍感に。他人の親切には敏感に」
自閉の子と外出するのは大変です。「覚悟」がいります。

ちょっと目を離したらいなくなるし、めったやたらと物を

触ったり、超音波の奇声を発したり、電車で隣に座った人

のメガネをとってしまったり……。

 

そんなとき、何も知らない他人は「何? このしつけの悪い

子は!」と白い目でこちらを見ることがあります(世の中

には「白い目」というものが本当にあるんだと初めて知り

ました)。ツライですよね。もう他人がいる場所へは子ど

もを連れて行きたくないという気持ちになります。

 

そんなときに、妻が「他人の偏見には鈍感に、他人の親切

には敏感でいようと思う。そんなひとも障害を知らないか

らそうしちゃうだけだから。手を差し伸べてくれる人もい

るから」と言いました。さすがに毎日四六時中子どもと一

緒にすごしている母親の言葉はちがうなと思いました。

 

父親は母親に比べて、子どもと過ごす時間が少ないので、

なかなか根性が座らないところがあります。できるだけ奥

さんの声に耳を傾けて、たとえばこういった「心構え」ひ

とつをとっても、共有しておくことは大切だと思います。
私は、子どもの障害がわかってから、「人の情けのありが

たさ」が骨身にしみるようになりました。世の中捨てたも

んじゃないです。できるだけ、偏見は気にせずに、私たち

はわらっていましょう。「笑う門には福来る」です。

 

 

この文章は、

「カイパパ」さんが書いたものです。 

知的障がいを伴う自閉症の男の子 カイくんのお父さんです。
 [ブログ:カイパパ通信http://kaipapa.livedoor.biz/より]

 

 

久しぶりにネット上で見ました。

このカイパパさんの文章の

「夫婦だけでかかえこまないで」

「他人の偏見には鈍感に。他人の親切には敏感に」

 

は、ずっと心にあった言葉だなぁと、思いました。



「今は喪中だから」
生まれた赤ちゃんの可愛い寝顔を見ながら、

この子は大きくなったらどんな子どもに成長するかな~?(*^_^*) 

子育てしながら、無意識に考えるものでしょう。

 

なっこは、大きくなったら・・・・、

  2つ上のおねえちゃんと、服の借りあいこしたり、

  喧嘩もするけれど仲良しになるかな?

  次女だから、自由奔放に明るく振舞うのかな?

  もちろん、健康に普通に大きくなる前提で・・

 

そんな風に思い、寝顔に微笑んでいたんですがね、、、、

 

診断され、現実は全く違う子になるんだー。

その絶望感。初めて味わいました。

悲しくてしょうがなかった頃、

これを読んでました、何度もね~。

専門医に見てもらったり、相談に行ったり、勉強会に行ったり、

なっこをいろいろな場所に連れていったりして、

たくさんの方に助けてもらいつつも、

時々、悲しみにくれました・・・。

 

今だから言えますが、保育所に送った帰り道など、

ふと悲しくなって涙したものです。。。

 

学校に入学した頃からでしょうか、、そういう悲しみ、不安は、

急に小さくなりましたねー。。

なぜでしょうか?

もしかしたら、「全ては日常になったから」

かも しれません(*^_^*)

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コメント: 2
  • #1

    ☆☆☆おさぼり隊長☆☆☆ (金曜日, 11 1月 2013 14:09)

    今日は今年、初仕事だったけどアクシデントがあり昼からお休みになりました~♪
    仕事!!って思ってたのがお休みになったら収入はなくなるけど、急に出来た一人の時間はなんだか得した気分♪のんびりお茶でもしようかね~(^^)

    全ては日常になったかぁ~・・・もちろん日常になるまではたくさんの感情があったわけで。。。
    私はよく、私が死んでも一時は悲しんでくれても私がそこにいない生活が普通に送られていくんだなぁ~。。。それが当たり前だよね~なんて思います(笑)
    日常になるまではいっぱい悲しんだり悩んだり落ち込んだり・・・苦しむことも多いと思います。。でもそれも乗り越えていけるのです♪だって生きているんだものね♪
    ふっとこれが当たり前なんだ~って事を受け入れられたら心も楽になるのかもしれませんね(^^)
    あれ?何が言いたかったんだろう私・・・(・・?
    (笑)

  • #2

    はーみ (金曜日, 11 1月 2013 16:17)

    ☆☆☆おさぼり隊長☆☆☆さん☆
    コメント、いつもありがとうね~♪

    いいや、よく分かる話だよ!
    みんなそれぞれね、誰もがねっ、そうやって生きているんだよねっ(>_<)

    生きてると、いろいろある!
    ずっと前 悩んでいるときは、自分の悩んでいることは、(子どものこと)って他人から見てもそれは、分かるけれど、
    人に言えない悩みを抱えている人だっているんだ!
    私は、相談窓口とかあるし、話せる仲間もいる、luckyなんだって思ったりしてた。
    人知れず、みんな何かしらの問題を抱えて生きているものよね~。

    最近ね、年を取るにつれて、しょってるものは大きくなるのもしれないって思う。けれど、上手に感情をコントロールして、笑顔で生きる人いるよね~。。。簡単ではないけれど、そうなりたいなぁ~(*^_^*)

    今日は、半日お休み、、思いがけずいい時間がもらえたんだっ。 これは、きっと頑張ってる☆おさぼり隊長☆にご褒美だね~(*^_^*) よかったね~(*^_^*)