昨日、子どもたちへ向けて話した話・・

 

昨日、映画「うまれる」を学校で鑑賞される子どもたちの前で、
挨拶をさせてもらったと書きました。

 

その事を振り返って・・・。

 

 自分のことを、どう思われるかではなく、

 私の伝えたいことを伝えることに集中しようと思っていまし

 たが、、(^_^;)

 

 時折、

 いろんな感情が出て来て、自分をさらけ出すことに

 戸惑いがあり、さらに緊張しました。

 

 用意していた原稿をつらつら読むことになり、

 時々、子どもたちのほうを見ただけですが、

 顔をあげて聞いてくれていたと、思います。

 

 私の自己啓発の為に付き合わせた感も否めない・・

 まぁでも、それでも、

 ずっと先で、必要な場面に役に立てればと、嬉しい。

 

 自分で、自分を認めようと思いました 笑

 

 

 色んな考えの途中でもあり、

 自分の気持ち、考えがまとまっていないところもありつつ、

 今の子どもたちに、どこまで話すか、迷いに迷ったものです。

 

 以下、原稿を 勇気を 持って載せます。


(前略)今日は、映画「うまれる」を鑑賞される みなさんに伝えたい事があり、お話をさせていただくことにしました。

 

少しのあいだ、どうか よろしくお願いします。

 

うちの次女、なっこ(実名で話しています)のことですが、

10歳 4年生です。

障がいがあると分かったのは、8年前の2歳の時でした。

 

障がい名としては、

知的障がいを伴う自閉症、

広汎性発達障がい 

そんな あまり聞いた事がない言葉でした。

 

これからどうなるのか?分からない。

「知らない」という恐怖が襲ってきたように思います。

とても私ひとりや家族だけでは抱えきれない大きなことでした。

この先どうやって育てていくか わからないし、自信もありません。

 

「五体満足に健康に生まれることは、決して当たり前なことではないし、障がいは、母親のせいも父親のせいではない」と頭では わかっているけれど、

 

心では、「私のせいかな~、育て方が悪かったかな~?」と大きく悩みました。普通に大きくなって 可愛い女の子になっていく・・と描いていた我が子では無くなったと思い、現実を受け止められませんでした。

 

それまでに経験したことのない 大きな悲しみであり、絶望でした。

 

まさか、自分のところに、こういうことが起こるとは想像をしていませんでした。家族と共に 嘆き 悲しみ、かなりの長いあいだ、辛い気持ちが続きました。

 

でも、心では たくさん泣いていましたが、

頭では、悲しんでばかりでは、よくないな~、なんとか なっこのためにできることをしなくては・・。

 

と、考え、たくさんの方に 色々と相談をしました。

 

保健師さんや、

保育所の先生、

学校の先生や、専門の先生に、

自分の困っていることを話しました。

 

なかなかうまく伝わないときも、ありましたし、

どうしても悲しいこともありました。けれど、諦めずに何度も聞いてもらい 助けていただきました。


それから、なっこの周りにいるお友だちにも助けられました。
(中略)
 

なっこが 困っていると、手を繋いでくれて にこにこ学級まで連れてきてくれたり、身体を使った遊び、例えば 後ろ向きのなっこをかかえて ぐる~と廻って 楽しませてくれたり、

優しく「なっこちゃん、なっこちゃん」と声をかけてくれて見守ってくれていた そんなお友だちの優しい姿にも 私は助けられました。

 

そして、少しずつですが、なっこ自身の成長も感じることが出来るようになってきて、私の心も 少しずつ落ち着きました。

 

 

また、なっこと同じように、発達に気がかりのある子どもさんを育てているお母さんたちとの出会いからも 大きな力をもらいました。

 

3年前からは、そのお母さん達と一緒に 「ひまわりmama c.」という会を 立ち上げました。

 

その会の活動の一つとして、昨年10月、

今から皆さんがご覧になる 映画「うまれる」の上映会を

隠岐島文化会館 で開くことにしました。

 

私たちは、計画していく中で、

「これから大人になって、赤ちゃんを育てることになるかもしれない若い方や 中学生や高校生には、特に観て頂きたいね」と、話しました。

そして、各学校の先生方に紹介し、宣伝に廻りました。

 

こちらの校長先生にも、紹介させていただきました。

すると、校長先生は、「とても大切なことだから、授業として生徒たちが観れるように考えるよ」と、おっしゃってくださいました。
そして、その言葉通り、今日、皆さんに観ていただけることになり、大変嬉しく思っております。

 

10月に、文化会館で上映をした後のアンケートにも、大勢の大人の方が、「中学生、高校生にも観て頂きたい」と書いてくださっていました。

 

この映画は、実際におられる いくつかの家族のことが映し出されているのですが、「障がいのある子を持った家族」のことも映し出されています。

 

「障がいがある」ということは、

不便ですが、大変なことだけではなく、喜びや楽しいこともたくさんあります。

 

なっこが、なっこのままで受け入れられること。

 

声をかけてくださったり、手を貸してくれたり、応援してくれたこと。 それが、母親としては、とても嬉しく幸せなことです。

 

もちろん、なっこも幸せです。

 

なっこが生まれたことで、

 

「ちょっとしたことを、幸せに感じる 心」と

 

「他の人と比べないオリジナルな自分の道を楽しむこと」を

 

教えてもらったように思います。

 

これから先、

みなさんの将来、楽しいことも嬉しいことも、たくさんあると思います。

けれど、時には、困ったこと、悲しいこと、なにか辛いこと 様々なことにも出会うと思います。

 

辛い時には、お互い様ですから、助けて欲しいと声をあげて、助けてもらってください。

 

その状態が永遠に続くわけではないと思いますし、

小さくても そこに 幸せの種はきっとあると思います。

元気になったら、また、誰かのことを気にかけてあげて 力になってあげて欲しいと思います。

 

この映画も、そんな辛い時に思い出せて 何か力になる映画だと、いいな~と思っています。

 

(中略)

この場所で、この映画を一緒に観れる機会を頂けましたこと、
感激と感謝の気持ちでいっぱいです。 

 

ありがとうございました。